山で死んではいけないと、必ずしも思わない。

山で人が死ぬと、
その時は悲しいし、
いろんな人に迷惑をかけるだろうけど、

いつか時間が全てを優しく包んでくれたら、

山で死んだ事が、
その人らしいね、って
思える日が来るかも知れない。

その山を見て、亡くなった人の顔を思い出すかもしれないし、

その山に登れば、その人に逢える気がするかもしれないし、

なぜその山に登ろうと考えたのか、わかるかも知れない。

山のいろんな場所で、その人の面影を探す事が出来るかもしれない。

登山道で、尾根や雪庇の上で、断崖絶壁に咲く美しい高山植物や、雲海や、太陽の光の中に、
幾重にも重なり、連なる山々の向こうに、
その人の姿が見えるかもしれない。

これらの理由から、僕は必ずしも、人は山で死んではいけないとは
思わないのです。

山で死んで良いと言っているわけではありません。

人間に纏わる出来事のほとんどは、
一概には言えない事ばかりのはず、
その事に思いを寄せてみたら、
人が山で死ぬ事も、ただそこで人が死ぬ事以上の意味を
みつける事ができるかもしれない、その事に気がつくかも知れません。

人はなぜ生きるのか、人は何のために死ぬのか、
ひとりひとり違うはずなのですから。

だから僕は、人が山で死んではいけないとは、
必ずしも思わないのです。



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