日陰名栗山南尾根を歩いてきました。
2017年6月14日 21:33| カテゴリ:東京の山
こん♨♨は、東京登山です。
今年は2017年と言う事で標高2017mの雲取山に注目が集まっています。
僕も今年は雲取山にいっぱい登りたいなーって思っていたんですが、
現状ぜんぜん登れてないです、なので、このままではイカン!!と思いまして今日こそは雲取山を目指したいと思い出かけたのです。
ルートは登山詳細図を参考に日陰名栗山の南尾根を使って石尾根に乗り、
奥多摩小屋のテン場で一泊し、次の日朝から雲取山へ登ろうと、そういう計画を建てました。
※この旅は2017/6/10です。
日陰名栗山南尾根
このコースですが、登山詳細図だけでなく、ヤマレコなどでも情報が沢山掲載されています。それらの情報なども見て、いろんな所から情報をいただきました。
さて、旅の起点は奥多摩駅、そこからバスに乗りまして終点『峰谷』へやってまいりました。
峰谷バス停の様子。
写真では誰も写っていませんが、ここで降りたのは20名ぐらいはいたかもしれません。みなさん思い思いに準備をされ山へ入ってゆかれました。
自分はお手洗いへ行ったり、写真を撮影していたので最後尾です。
味わい深いバス停。
この峰谷という集落周辺は、旧小河内地域の中で唯一湖の下へ沈まなかった集落らしいです。
さあ、行きましょう。
林道をまっすぐ進みます。
分岐を左へ入る。
前を歩いている登山者さんが、道標を確認されていました。
ここを右へ進むと、奥多摩でも最も奥深い集落の一つである『奥』へとつながっています。
ここから左は『峰谷林道』クマ出没注意とのことだが。
奥多摩はどこでもクマが出る可能性があるので、常に注意が必要ですね、
最近は、特に熊鈴の有効性に疑問が持たれているみたいです。
秋田県で多くの方がクマに襲われていますが、鈴を持っている方もいたと言う事で人間を襲って食べるクマにとっては鈴の音は逆効果なのでは?という声もあります。
クマがなぜ人の肉の味を覚えるのかは諸説があると思うのですが、
山で遭難して亡くなった人の肉を食べる事で人の味を覚えるのでは?と僕は考えています。クマは鹿の死体なども食べるらしいのです。一度人の味を覚えたクマは、人を食料だと認識するのかもしれないです。熊鈴を携帯するか、持たざるべきか、判断が難しくなってきています。
※しかし基本は持つ!で行こうと思います。
峰谷林道を進むと小屋があった。
小屋の左側に流れている沢に橋がかかっています。
橋の向こうは赤指尾根です。
橋があるね。
ちょっと渡ってみましたら、さらにもうひとつ橋があって道が続いていました。
今日はこの先へは進みません。登山詳細図にも掲載されていない道もまだまだ多いですね。今後こういう場所も捜索されるのでしょうか・・・
道を進めば赤指尾根へ乗れるのかもしれないが謎。
しばらく黙々と林道を歩いてゆきます。
豪快に落ちる水。
落石注意。
落石注意って何を注意するのか・・ですが、
これはですね、速やかに通過をしなさいという事だと理解しています。
つまりここでのんびり休んだりしないという事です。
そして、日陰名栗山の尾根の末端へ到達。
ちょっと見た感じ、急ですけど、ここからも登れそうな雰囲気はあります。
やろうと思えばやれますが、やりません(笑)
事前に得た情報ではまだ、この林道を歩いて進んだ方が良さそうです。
林道を歩く。
ここで、林道が折り返しています。
折り返して上の方へ。
林道ですが、わりとしっかりと勾配がついていました。
広場だ。
地図にも記載されている広場のようです。綺麗な下草が生えており、
奥には車が2台停まっていました。
エンジンがかかっており、隠れてキャンプをしているようです。
広場から前に見える山が印象的。気持ちいい場所だな。
広場から、尾根の方を見る。
この広場の所から、尾根の上へ乗る寸法です。
取り付きはちょっとザレている程度で難しくない。
よしっ・・っと。山に入ったぞっと!!
日陰名栗山南尾根にとりついた。
尾根の上を見ると石がゴロゴロと転がり、木は倒れ荒れた印象の尾根です。
尾根の上の様子。
足元。
豪快な倒木。
印象的な気持ち悪い模様の木。
とりついた場所からちょっと進むと、祠がありました。
山の神かな?
さあ、この祠の裏に見えている急斜面がこの山旅最大の山場だったりします。
最初の急坂。(写真では傾斜がわかりにくいですね)
まぁ、でもね、急なだけで、難しいと言う事は無いですよ。
力いっぱい登ればいいと思います。
自分は登りながら、なんとなく踏み跡を感じる方へと進み
右側の斜面を横断しつつ高度をあげていたのですが、
最後の最後でけっこう厳しくなりました。
できるだけ早い段階で無理が無い程度に尾根の上を目指した方がいいかもしれないです。
左上に見えているのが尾根の上。早めに尾根の上に乗りたい。
ちょっとルートファインディングをミスった気がするけど、それでもなんとかしっかりと最初の急坂を登り詰めました。
登りきったところ。
ここからは普通の尾根歩きです!!
雑木が綺麗です。
もちろん途中はけっこう急な場所もあったりしますけど、
最初の急坂が登れたなら大丈夫だと思います。
緑が綺麗だよ。
ピンクテープだ。
印象に残った窪地。
ハァハァ・・・と息も荒く。
しかし今日も絶好調で、そんなに疲れもせずに、ぐんぐん高度を稼ぎました。
ふくらはぎはパンパン・・・
心臓は静かにドクドク・・・
疲れはそんなに感じず。
尾根の様子。
クマが怖いなぁ・・と思って、たまに声を出してみたり、
木を叩いてみたりして、音を出してました。
熊鈴を持ってきてないんです(´・ω・`)
右側に広場が見えている。
アカヤシオ。
もう随分登ってきてる。
やや荒れてはいるものの、美しい雑木林が続きます。
今はこんな感じで歩きやすいけど、ちょっと前はこの尾根の一部がヤブで覆われていて邪魔をしていたそうです。
その名残がまだ残っている。
奥多摩のあちこちで、こういう笹のヤブが一気に枯れているみたいですね、何が起こっているのか・・・きっと寿命を迎えたんでしょうね。
タワ尾根のヤブも今ではすっかりなくなっていますし。
頭上に岩が見えてきました。
最後の方は傾斜もそれなりに厳しくなります。
頭上に看板と石尾根の縦走路が見えてきました。
そして、やりました〜。
危なげなく、南尾根をここまで登ってこれました。
安心の石尾根縦走路。
喜びを全身で表現するオヤジです。
だが・・まだ・・終わりじゃない(´・ω・`)
まだ、南尾根は続いているのだっ!!
そう、さらにここから日陰名栗山を目指して登っていきます。
縦走路から適当に登りやすそうな所をのぼって上へ乗ります。
ちょっと登ると、いきなり快適で雰囲気がいい場所に出ました。
めっちゃ気持ちいい〜!!!
なにここ〜。
雰囲気悪くないわ〜。
こんな場所があったなんて、下から見た感じでは想像できなかったですよ。
かわいいお花。
でもね〜。
何かすごい数の虫がまとわりついてきて不快極まりないです。
上を見上げると、虫がすごい数飛び回っています。
こんな場所を登ってゆきます。
虫がうざいので、虫除けを2重3重に噴射して、下ばかりみて登りました。
登りやすいような登りにくいような、そんな斜面。
まぁ、危ない所は無いです。
風がビューーー!!と吹いてくると、小さい虫はどこかに飛ばされるので
そんな時を見計らってルートを確認したり、後ろを振り向いて写真を撮影。
振り返ってみた景色。
そして、やっと南尾根を最後まで登る事が出来ました。
ふ〜。やれやれ。
最後の斜面は、とにかく虫がきびしかったです。バグネットあった方がいいかも。
登ってきて下を見た所。
そして、すぐそこにある日陰名栗山の山頂へ。
充実感いっぱいです。
とりあえず、ここからは一般登山道です。
石尾根をまったりと歩いて奥多摩小屋を目指します。
ゆっくりと歩いて行こう。
目標を達成して、晴れ晴れとした気持ち。
爽やかな薫風を感じながら、歩みを進めます。
周辺を良く見渡す心の余裕も生まれて、
美しい石尾根の緑に心が飛び跳ねるような感覚を感じていました。
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