山で死んではいけないと、必ずしも思わない。
2018年6月20日 21:46| カテゴリ:探検ごっこ
山で人が死ぬと、
その時は悲しいし、
いろんな人に迷惑をかけるだろうけど、
いつか時間が全てを優しく包んでくれたら、
山で死んだ事が、
その人らしいね、って
思える日が来るかも知れない。
その山を見て、亡くなった人の顔を思い出すかもしれないし、
その山に登れば、その人に逢える気がするかもしれないし、
なぜその山に登ろうと考えたのか、わかるかも知れない。
山のいろんな場所で、その人の面影を探す事が出来るかもしれない。
登山道で、尾根や雪庇の上で、断崖絶壁に咲く美しい高山植物や、雲海や、太陽の光の中に、
幾重にも重なり、連なる山々の向こうに、
その人の姿が見えるかもしれない。
これらの理由から、僕は必ずしも、人は山で死んではいけないとは
思わないのです。
山で死んで良いと言っているわけではありません。
人間に纏わる出来事のほとんどは、
一概には言えない事ばかりのはず、
その事に思いを寄せてみたら、
人が山で死ぬ事も、ただそこで人が死ぬ事以上の意味を
みつける事ができるかもしれない、その事に気がつくかも知れません。
人はなぜ生きるのか、人は何のために死ぬのか、
ひとりひとり違うはずなのですから。
だから僕は、人が山で死んではいけないとは、
必ずしも思わないのです。
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