『清水茶屋の陣馬山日記』を読了〜(^^)
2015年11月20日 23:48| カテゴリ:山の本
こん♨♨は、東京登山です。
陣馬山の清水茶屋で売っていた本『清水茶屋の陣馬山日記』を読了しましたので、ちょっと感想を。。(^^)
『清水茶屋の陣馬山日記』
陣馬山マニア必読の本です。
まず、ぺらぺらと本をめくってみて、いきなりカラー写真で登場、小屋の主である清水辰江さん、THEおばちゃん!!みたいな感じで親近感がわきますよ。うちのかーちゃんみたいだ!!な感じです(^^)
そして、次に辰江さんのライフワークである、スケッチ。
これがどこまでも優しいタッチで描かれてる、抽象と具象の丁度間みたいな絵でこれは今風に言うと“ほっこり”しちゃいますね〜(^^)
そして1話目、いきなり不良少年を叱り飛ばす辰江さんだけど、あれれ・・なんか涙目でグスン・・(笑)実に人間味溢れる女性で、ぐぐぐぐ〜っと引きこまれ、ここからいきなり怒涛の展開かぁ〜?と思ったら・・。。
その後は、辰江さんの日記をそのまんま本にしており、展開もオチも無い話が続きます(笑)しかし日記の端々から清水辰江さんの優しく素朴な人柄が滲み出ていますね〜。
この本が面白いかどうかは人によると思います。本当にただの日記なので(^^;)
本当に他愛も無い話しがほとんどなんですが、中にはおっ!?っと思うようなマニアックな話しも含まれていて、そこが見どころかなと思います。
関東大震災や、東京大空襲、登山家の高畑棟材さんの話しなんかも一瞬だけ出てきたりして目が話せません。
清水茶屋はドラマの缶詰やでぇ〜。
はっきり言ってぜんぜん面白くない部分もあるんで、そういう処は斜め読みしました(延々と天気の話しとか)
しかしこのように山の茶屋の主が書いた本も珍しいと思いますので、ある意味貴重な資料かなと思います。興味がある方は手にとってみてはいかがでしょうか?自費出版みたいなので陣馬山の清水茶屋でしか買えないかもしれません。
在庫はまだあるようですが、あとどのくらい残ってるのかわかりませんので、どうしても欲しい方はお早めに陣馬山へレッツゴー!!(^^)
※ちなみに辰江さんは2年程前に亡くなられたそうで今はお嬢さんが跡をついでいるのでしょうか?若いおねーさんが切り盛りしておられました。辰江さんが初代で、その後は弟さんの令宣さんが引き継いでいたようです。今の主は孫娘さんかもしれませんね。
※僕が本を買った時は、えーっとまだ在庫あったよね?、どこに有るんだっけ?みたいな状況でしたね。(^^;)
※以下は自分が興味深いと思ったところを抜き出したメモです。。φ(・ω・ )かきかき
- 節刀ヶ岳の怪談(赤いヤッケの女の話)P48
- 連行峰の遭難 P56
- オニトリ尾根の記載 P66
一の尾根コースから和田峠へ向かう尾根の事らしい。
登山詳細図では41番『和田尾根コース』の部分。 - 戦争中の陣馬山の話し P74
陣馬山にある山の家の近くに防空壕が有る?
山の家は和田峠からゆるやかな巻道にある。 P153 - 『連行峰大草里尾根』、『檜原山』の記載があり興味深い P87
- 白たまごたけの記載 P89
ドクツルタケの事かな? - 陣馬山から富士の裾野まで見えるという話 P116
冬の快晴の午前中か夕暮時には陣馬山から甲斐の山々を従えた富士山を眺める事ができる。 - 植林についての詳しい話 P136
- ヘビ玉の話 P144
- 高畑棟材の『山麓通信』(陣馬山周辺の事を書いた本)を清水辰江さんが人にもらったという記述がある。 P175
- 一枚の写真から陣馬山の歴史などについて P191
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